ここ数年、世間はソメイヨシノに飽きたのか枝垂れ桜が結構な人気を集めています。 我が家の近所の鎮守様にもソメイヨシノが5本あって毎年きれいに咲き誇っているのですが、その近くに数年前枝垂れ桜の苗が3本植えられました。時代のながれに沿っての配慮でしょうか。 という私は決して枝垂れ嫌い派ではありません。むしろもの好きにも近隣を探し回っております。 たとえばこのサイトですでに紹介している川越中院の枝垂れには毎年数回伺います。時期になると休みが取れれば数キロの道のりを走り開花を確認しています。ソメイヨシノよりずっと早くまだ肌寒いうちに満開になるからで、満開に遭遇するにはいつごろ行けばよいかのデータ取りに走り回っている次第。 |
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この2年さらに足を延ばして訪れている場所があります。 埼玉県秩父市荒川上田野(旧荒川村)の清雲寺の枝垂れ桜(江戸彼岸桜ほか)です。 清雲寺は正式には岩松山清雲禅寺といいます。荒川に流れ込む浦山川をせき止めた浦山ダムの左岸段丘上にあります。いまから約600年弱前の西暦1420年に臨済宗鎌倉建長寺の末寺として開山したものです(今は無住)。 この寺の桜の中心をなす江戸彼岸桜はそのときに植樹されたともそれ以前からあったとも言われてます。ということは推定樹齢600歳です。 現在は埼玉県の天然記念物に指定されています。 |
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江戸彼岸桜は樹高15メートルで枝垂れというより大きすぎて枝が垂れているというべきなのでしょうか。過去に半分が折れたため下から支柱を立てているありさまは懸崖作りのようです。 この桜を中心に二十数本の色さまざま枝垂れが妍を競っています。 笠状に広がり滝状に下がる豪華な咲き方です。一度ごらんあれ、といっても春先だけですけど。 昨年は3月末に今年は4月中旬に伺ったのですが、昨年のほうが花つきはよかったでしょうか。今年は昨夏の暑さと春の天候不順で少々お疲れ気味でした。 花見の時期は露天商や町の有志が営む露店で賑わいます。弁当を持たなくてもすみそうです。 |
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アクセス方法はこちら。
鉄道・徒歩
秩父鉄道武州中川駅より徒歩約15分
自動車
関越道花園インターから国道140号を秩父方面に約40km、浦山ダムを過ぎて福寿司の手前を左に入る臨済宗建長寺派 岩松山 清雲禅寺 埼玉県秩父市荒川上田野 |
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