おもえば躑躅もかわいそうなもの。一時は愛好家ばかりでなく一般大衆まで栽培が広がって、日本国中躑躅だらけなんてこともありました。当時山手線駒込駅では駅員さんが丁寧に管理して毎年立派に花を咲かせ、ずいぶん人口に膾炙したのですが、いまでは話題にも上りません。
 近年のサクラ人気に負けたのでしょうか。私も偉そうにいえません。去年の秋2株を刈ってしまいましたから。


 東京都青梅市の塩船に塩船観音寺があります。いや塩船観音寺があるから、この地区は塩船というのでしょう。
 この塩船という名の起こりは境内地左右が山の手に囲まれていて、山方に舳先を向けている船形であるからということですが、「では塩は」といわれると私にはわかりません。また、中国地方からは人魚の肉を食して八百歳も生きたという八百比丘尼さん、奈良の都からは行基さんもきたことがあるそうですが、事実かどうか私にはわかりません。下に塩船観音寺ホームページをご案内しておきましたので詳しいことを知りたい方はそちらのほうで。


 本堂は舳先の少し下にあります。左右の舷から舳先に向かって、つまり本堂の左右と背後を囲むように躑躅が植えられており、この時期その花が咲きます。それはそれは豪華絢爛なのです。その模様は写真をごらんくだされば。


 青梅線河辺駅(青梅駅より東京より)から徒歩で2.5キロ、30分ほどです。入場料は大人一人300円です。躑躅の花の時期だけです。
 車で行くと青梅街道・入間街道と岩倉街道の交点(七日市場)から真西です。といっても 直線を行く道はありません。岩倉街道では七日市場から北へ800mを左折、入間街道の場合は西へ1.7kmを右折、塩船観音バス停から入ります。躑躅が咲き誇る時期は駐車場が1日1台1000円です。


塩船観音寺ホームページ
 
 



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